大切な着物をリメイクして素敵なバッグを作ってみませんか?
思い出の着物が普段使いできるアイテムに生まれ変わることで、新たな愛着が生まれます。
この記事では、着物リメイクバッグの作り方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
道具の準備から縫製のコツまで、ステップバイステップでご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください!
着物リメイクバッグに最適な素材と道具
着物リメイクバッグを作るにあたって、まず適切な素材選びが重要です。
残念ながらすべての着物がバッグ作りに向いているわけではありません。また、初心者さんには向かないものも……。
着物の種類
- 正絹(シルク):高級感があり、光沢が美しい仕上がりになります。薄いのでちょっと慣れが必要です。
- 木綿や麻:丈夫で扱いやすく、初心者さんにおすすめです。浴衣からだと挑戦しやすいかも。
- 紬(つむぎ):独特の風合いがあります。有名どころだと大島紬や結城紬など。
帯の種類
- 染め・塩瀬:長着と同じくらいの薄さなので、外側にするには接着芯などで工夫が必要です。
- 木綿や麻:丈夫で扱いやすく、初心者さんにおすすめです。カジュアルな印象のバッグに適しています。
- 紬(つむぎ):生地が厚いので力のあるミシンでないと難しいかも。
- 織:適度な硬さと張りがあってバッグに一番適していると、個人的に思います。博多織や桐生織もその一つです。
- 袋帯:これも生地が厚いし裏側の処理が必要だし…で初心者さんには難しいかも。もちろん薄い袋帯もあるので、見極めが必要です。
必要な道具一覧
- 基本的な裁縫道具:はさみ、糸、針、まち針、チャコペンシル、メジャー(定規)
- ミシン:手縫いでも可能ですが、ミシンがあると作業効率が上がります
- アイロン:仮縫いや仕上げに必要です
- 型紙:初心者さんは既製の型紙を活用すると失敗が少なくなります
- 接着芯:きれいな形を作るには必須です
- バッグの持ち手:既製品を購入するか、着物生地で作るか決めておきます
- マグネットボタンやファスナー:バッグの開閉部分に使用します
これらの道具は、手芸店やインターネットで比較的簡単に入手できます。初心者さんは、まずは基本的なトートバッグから始めることをおすすめします。
失敗しない着物リメイクバッグの縫製手順
着物リメイクバッグを作る際の基本的な手順をご紹介します。
ここでは、シンプルなトートバッグを例にします。
着物をリメイクする最初のステップは、着物を丁寧に解くことです。縫い目に沿って糸をほどいていきます。この作業は時間がかかりますが、生地を傷つけないよう慎重に行いましょう。
解いた後はアイロンをかけるか、やさしく手洗いします(洗うのに向いてないものもあるので自己責任でお願いします)。
作りたいバッグのデザインを決め、それに合わせた型紙を用意します。初心者さんは、市販の型紙を使うと失敗が少なくなります。
また、インターネット上には無料でダウンロードできる型紙も多くあります。
裏側に接着芯を貼ってから、型紙を生地の上に置き、チャコペンシルでマーキングしてから裁断します。着物の柄の配置を考えながら、効果的な部分を選びましょう。
例えば、華やかな柄はバッグの前面に、シンプルな部分は内側や背面に使うなど工夫できます。裏地用の布も同様に裁断します。
裁断したパーツをまち針で仮止めしてから、ミシンで縫い合わせていきます。バッグの形状によって縫う順番が異なりますが、一般的には以下の順序で進めます。
1.内ポケットなどの細かいパーツを先に縫う
2.表生地(帯)のパーツを縫い合わせる
3.裏地のパーツを縫い合わせる
4.持ち手を取り付ける
5.表生地と裏地を合わせて縫う
最後に、ひっくり返してアイロンをかけ、形を整えます。必要に応じて、マグネットボタンやファスナーなどの金具を取り付けます。
最終確認として、縫い目がほつれていないか、形がきれいに整っているかチェックしましょう。
初心者さんが失敗しないためのポイント
・最初は複雑なデザインを避け、シンプルな形から始める
・本番前に普通の布で試作してみる
・着物の柄の配置をあらかじめ計画する
・縫い代は十分に取る(後から調整できます)
・迷ったら一旦作業を中断し、完成イメージを再確認する
家庭科でエプロンを縫ったことがある人は大丈夫!
着物リメイクバッグ作りは、最初は難しく感じるかもしれませんが、一つずつ丁寧に進めることで、素敵な一点物のバッグが完成します。
失敗しても、それも経験と思って楽しみながら取り組んでみてください。
素敵な着物リメイク生活を!